本日は柏市の山田様にお話を伺いました。
山田邸データ | |
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築年数: | 15年 |
建坪: | 43坪前後 |
塗装面積: | 180m2 |
施工日: | 19日間 |
今回は平成21年5月に、木部を含めた外壁とリビングの木部(室内)の塗りかえ工事を終えたばかりの、千葉県柏市の山田邸の施工例をご紹介いたします。山田邦子さんにお話をおうかがいしました。
■はじめに山田さんについて教えてください。
こんにちは、山田邦子と申します。この家は平成5年にできました。息子夫婦と小学2年生の孫と一緒に住んでいます。この家は和風のつくりで木の部分が多いのが特徴なんですよ。
■今回はダイシン塗装でどのような塗りかえをしましたか。
木部を含めた外壁と、リビングの木部(室内)を塗りかえていただきました。
■なぜ塗りかえをしようと思ったのですか。
1年前に、木造りの2階ベランダが劣化してダメになって取り壊したんです。その事から家の劣化というのが気になってきてメンテナンスの塗装を考えていきました。
その後、外壁の木部がいよいよ傷んできたので塗りかえようと思いました。
■ダイシン塗装はどこでお知りになりましたか。
近所の石井さんのお宅で、ダイシンさんが塗りかえ工事をしていて知りました。
完成後の木部の仕上がりもとてもきれいでした。石井さんからお宅の隅々を「こんなにしてもらったんだよ」と見せていただき、すばらしかったのでダイシンさんを紹介していただきました。
■他の業者を見たり相談はなさいましたか。
ダイシンさんは自社ですべてやっていただけるので、ほかには相談しませんでした。
この家を建てたとき、下請けの業者に手抜き工事をされました。水道管が本管につながっていなかったので下駄箱にカビがはえてしまったんです。
そういう経験がありましたので、自社で工事まで請け負ってくれる業者がいいと思っていました。
■自社で工事をする以外にダイシン塗装を選んだきめ手はありますか。
はい。石井さんのお宅が工事をしている時、職人さんが屋根の上での作業をしてて暑いのにしっかり仕事しているのを見て信頼感を持ったことですね。
何度も何度もていねいに塗っていて仕上がりもきれいでしたし、ご近所への気配りもきちんとしていました。
石井さんから「業者を決める時に、インターネットでいろんなメーカーを調べたり、複数の会社に見積もりをもらってダイシンさんに決めたから大丈夫だよ」といっていただいたのも心強かったですね。
ちなみに石井さんは興味を持つとトコトン調べ尽くす研究熱心な方なのでいつも何かあるとご相談しています。
それに職人の森口さんみずから営業にきてくれたのもきめ手になりました。
■森口さんの第一印象はいかがでしたか。
第一印象は若いのにしっかりしていて、まじめな方だと思いました。工事の内容や塗料の種類など、何も知らない素人にもわかりやすい言葉でていねいに説明してくださいました。
私は塗りかえ予定の木部以外にも、悩んでいた外壁のこをお聞きしたのですが、森口さんは豊富な知識で細かい事まで教えてくれてアドバイスしてくださいました。
素人なりの理解でわからない事も多いけど、一生懸命さは伝わりました。
森口さんなら安心して全てをおまかせ出来ると思いましたので、外壁全体の塗りかえをお願いすることになりました。
■外壁のどのようなことで悩んでいらしたのですか。
※リシンかきおとし仕上げとは、表面がざらざらした砂上の仕上げ塗材の表面を、くし状の金物でひっかき粗面に仕上げる工法
塗りかえをするべきか、しなくてもいいのか悩んでいました。外壁部分は、リシンかきおとし仕上げ(※)で、家を建てた設計士さんからは「この壁は一生塗りかえる必要がないですよ」と聞いていました。
ところが1年前にベランダを解体した業者は「外壁もそろそろ塗りかえ時ですね」といいました。
それぞれいうことが違いました。
そのことを森口さんにご相談したところ「壁がボロボロと落ちてくるので、しっかり塗ったら水も吸わなくなり長持ちはしますよ。塗装の立場からすれば塗りかえをおすすめしますが、それぞれの考え方もありますので、塗るか塗らないの判断は山田さんにお任せしますよ」とアドバイスしてくださり、無理強いはしませんでした。
それでしたら早いほうがいいと思いましたので、外壁全体の塗りかえをお願いすることになりました。
■塗料の種類はどのようにきめていきましたか。
油性塗料は仕上がりがきれいで長持ちすると言われたので、油性でお願いしました。
■油性の塗料というと、においなど心配なことはありませんでしたか。
心配はありませんでした。「油性といっても最近の住宅用塗料は、においも弱く害も少ないですよ、灯油のちょっと強いようなにおいです。」と森口さんはおっしゃいました。
それなら安心と思いました。
車のような「過酷な環境」では油性の塗料が使われているんです。
雨の衝撃摩擦や強い紫外線にさらされ、熱で焼かれ、それでも色あせず長持ちするのは油性の塗料だからというお話も森口さんはしてくださいました。
■壁の色はどのように決めていきましたか。
今と同じような色がいいとご相談したところ、見本帳の中から8色ほど色見本のサンプルを特注で作ってくださいました。
色見本を光の加減を見ながら、壁のいろんな面の角度にあわせて入念に見ていきました。見本帳で見たときと印象がかなり違うんですね。
仕上がりを見て色見本で選んでよかったと思いました。
森口さんは「色見本のサンプルを作るのに1枚1000円かかるんですよ」とおっしゃったのですが請求はありませんでした。
サービスで特注の色見本まで作っていただいて、至れり尽くせりですね。ダイシンさんだからこそ、ここまでしていただけたんじゃないかしら。
■作業の期間はどのくらいですか?
5月11日から6月4日までです。
雨や風の日があり、作業ができない日もありましたから20日間くらいですね。
■作業はどのようにすすんでいきましたか?
職人さんたちは、親方(森口さんの父)の指示にしたがって、木部からリビングの木部(室内)、外壁の順に塗りかえてくださいました。
私はほとんど毎日家にいましたから、1日1回、森口さんは必ず工事の状況を報告してくださいました。
塗りかえというのは、ほこりを落とすための高圧洗浄からはじまり、下塗り、上塗りの仕上げまで何回も塗ってけっこう大変なんですね。
■工事工程表
塗りかえ場所 | 外壁木部 | リビングの木部(室内) | 外壁 |
工事内容 | 塗りかえ | 木目を残して塗りかえ | 塗りかえ |
工程 |
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日数 | 6日 | 0.5日 | 5日 |
■順番にお聞きします。外壁木部の塗りかえはどんなようすでしたか?
木部の中でも玄関の引き戸はかなり汚れていましたので、高圧洗浄のあと薬品で泡々にして洗ってくれました。
汚れがきれいに落ちないと仕上がりがきれいにならないそうで、泡での洗浄は3回もしていただいたらしいです。 黒くなっていたのが真白になりました。
次は下塗りなのですが、木が古くなっていた部分は塗料を塗っても塗っても吸い込んでしまったらしく、何回も塗っていただきました。私が見ていただけでも3回は塗ってくれていました。
仕上げの上塗りは、日のあたる部分の傷みがはげしく塗料をすごく吸い込んでしまったそうです。こちらも丁寧に何回も塗っていただいたので、木部は新品のようにきれいになりました。
■リビングの木部(室内)の塗りかえはどんなようすでしたか。
この部屋は窓が大きく日当たりがいいので、窓下の木部が変色していました。
そのため、はじめは変色を防ぐ透明のコーティングだけの予定でしたが、親方が色も合わせてくれました。
■どうして色を入れることになったんですか。
親方の職人としてのこだわりですね。そもそもコーティングをお願いしたのは、日が当り変色してたので、これよりひどくならない様にと思ってお願いしたものでした。
熟練の技もつ親方
でも色調整のバランスが悪いと、せっかくの木の風合いが台無しになることがあるらしいのです。
親方のこだわりと腕前におまかせして、色をそっくりに調合していただきました。どこに色をいれたのかわからないほど、きれいな仕上がりになりましたね。
さらにコーティング仕上げもしていただきましたので、変色も防ぐこともできます。
あとで森口さんから「木目を残しながらの現状の色に合わせることは、ベテランの職人でもむずかしいと思いますね…」とお聞きし、親方はさすがだなと思いましたね。
■外壁の塗り替えはどんなようすでしたか。
リシンかきおとしの壁は表面がボロボロ落ちます。森口さんはボロボロしたところを接着剤で固める作業を何回もしてから、下塗りを厚く塗っていました。
外壁も悪いところはどんどん塗料を吸い込んでしまうらしく、何回も塗って厚くしてくれました。仕上がりはきれいで、手触りもなめらかになりましたね。
■職人の仕事ぶりはどうでしたか。
親方はプロ意識の高い方ですね。熟練したかたなのに、塗料の配合などきちんとテストしてくださいました。
今回は塗料をたくさん使いましたので、予定外の材料費がかかりました。それでも親方は「予算内できれいに仕上げるのがプロの仕事」といって追加料金は一切とりませんでした。
入るのがやっとの職人泣かせの壁
うちは南風が強く吹いてくるので、みなさん工事がやりにくかったんじゃないかしら。それでも森口さんたちは、木の格子部分も1本1本ていねいに塗ってくださいました。
職人さん泣かせの、人が1人やっと入れて体の回転もできなような狭い場所もありました。
脚立がきちんと置けなくて不安定になり、倒れてあぶなかったんですよ。
それでも森口さんは「職人殺し」なんて冗談いいながら、そういう危険な外から見えないところまで、きちんと塗ってくださいました。
■仕上がりをごらんになった感想はいかがですか。
全体的に明るくきれいになりましたのでとても満足です。
息子夫婦はこれからながく住むので思い切って外壁全部、塗りかえてよかったです。
■ダイシン塗装を利用してよかった点と悪かった点を教えてください。
ダイシンさんは自社で工事まですべてやってくれるので安心でした。
工事が始まってからも職人さんに、じかに細かいところまで相談できるのがいいですね。
料金はリーズナブルなのに厚塗りで「こんなことまで」と思うほど一生懸命やっていただきました。仕上がりも大満足ですしすべてよかったです。
悪かった点というわけではありませんが、工事の期間がもう少し短かったらもっとよかったと思います。そこのところは、雨や風の強い日もあり工事できない日もありましたから仕方ないですね。
■今日はいろいろなお話をありがとうございました。最後にこれから塗装を考えている方にアドバイスをお願いいたします。
塗装を考えていらっしゃるなら、ダイシンさんの森口さんに相談するのがいいと思います。
仕上がり、料金、職人さん、どれをとっても自信をもっておすすめいたします。
■山田様、本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。
ダイシン塗装はリーズナブルな料金でなぜそこまで一生懸命にやるのか?
森口さんに本音を聞いてみました。
■山田さんはリーズナブルな料金なのにしっかり厚く塗ってくれて森口さんたちはすごく一生懸命やってくれたと言っていましたが。
職人としての自己満足なのかもしれません。
職人だから自分らの仕事には自信を持ちたいのです。芸人なんかと一緒で「他の人より面白いと思われたい」と言うのと一緒で、他の塗装職人より「いい仕事ができる」と言う事を知ってもらいたいと言う気持ちが強いんです。
でも、価格を抑えて、しっかり厚塗りというやり方に至るまで親方と何度も話合いました。
親方は「そんなに塗料代をかけて、何回も塗ったってお客さんは気付いてくれない。だからそこまでしても利益がなくなるだけで意味はない。」
僕もはじめは、お客さんはしっかりやっても見てくれてないと思っていました。
ところが作業中の写真を見せてお客さんに説明すると「ありがとう」と言ってくれたり、塗っているのを見て「よくやってくれるのね」と言ってもらったり。
お客さまアンケートにも「ていねいに仕上げてくれて、ありがとう」と書かれていることが増えてきました。お客さんはちゃんと見ている事がわかりました。
お客さまの本音は「じっくりしっかりやってほしい」と思っていることに気がついたんです。
親方もアンケートを見たり、直接お客さんからていねいな仕事をほめられて「早く仕上げることよりもじっくりていねいにやるのがいい」と気持ちが変わっていきました。
以前は親方や僕も含めて、今までの職人は素早くキレイに仕上げるのがいい職人の仕事だと思っていました。
お客さんのほうでも「ていねいにやってね」というより「あと何日くらいで終わりますか?」と聞いてきます。「早く終わったほうがいいですか?」と聞くと「そうですね」と返事が返ってくる。
そうすると早く仕事をするのがいい事ということになってしまいます。
でもお客さんの本音は「じっくりしっかりやってほしい」と思っているんです。
僕もはじめの頃は、お金のためになんとなく仕事をしていましたが「若いのにすごく上手ね」とお客さんにいわれるようになって気持ちが変わりました。
だから僕も親方もお客さんが喜んでくれることがうれしいんです。
ですから、どうしたらもっとお客さんが喜んでくれるか考えました。
現場でお客さまと話していくうちに「きれいが長持ちする」ことを望んでいるということがわかり、長持ちさせるには「高級塗料を厚く塗る」 ことなので、今のようなやり方になりました。
■それではどうしてリーズナブルな料金で提供できるのですか。
それは、自社で営業から工事まですべてやっているからです。以前は下請けをやっていたので工事料金の約半分を手数料として元請にもっていかれました。
そういう金額的にも限られた状況では、塗料の質をおとしたり、塗り回数をへらすことになり、ちゃんとした仕事ができないんです。仕事へのプライドもクソもない状態なんですね。
ホントただ金の為って感じでした。今思うとさみしい事ですよ。
今は、直接工事をもらっているので、もっていかれた手数料分で質の高い塗料を使って厚塗りもでき、職人としても満足いく仕事ができます。さらに金額もおさえめにすることができます。
その他にも大きな材料置き場はあるのですが、事務所は自宅であること、口コミの紹介が多く宣伝費がかからないなどの理由があるので、抑えめの価格で質の高い塗装が提供できるんです。
いい仕事をしてお客さまに満足してもらいたい。いつも一生懸命。ただそれだけです。